男子バレーボール日本代表が、アジア選手権2026の決勝に進出した。
準々決勝でインドに3-0、準決勝で韓国に3-0。予選から5連勝、4試合連続のストレート勝利で、アジアの頂点まであと1勝に迫った。
決勝の相手はイラン。9月13日(日)19:30から、北九州市立総合体育館で対戦する。フジテレビ系列では19:00から放送予定で、TVer・FODでも日本戦が配信される。
この一戦に勝てば、アジア王者と2028年ロサンゼルスオリンピックの出場権を獲得する。
この記事では、決勝の日程と放送・配信情報、日本代表の試合結果、決勝トーナメントの組み合わせ、予選最終順位、出場メンバー、注目ポイントを紹介する。
※9月13日更新:準々決勝・準決勝の結果と、決勝・日本対イランの試合開始時刻、放送予定を反映。時刻はすべて日本時間です。
アジア選手権2026男子大会|大会概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 買取大吉 アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026 |
| 英語名 | KAITORI DAIKICHI AVC Men’s Volleyball Continental Championship Fukuoka 2026 |
| 開催期間 | 2026年9月4日(金)〜13日(日) |
| 開催地 | 福岡県北九州市 |
| 会場 | 北九州市立総合体育館 |
| 参加チーム | 12チーム |
| 主催 | アジアバレーボール連盟、Volleyball World、大会組織委員会 |
| 競技主管 | 日本バレーボール協会 |
| LA28出場条件 | 大会最上位チームが出場権を獲得 |

アジア選手権2026男子大会は、9月4日から13日までの10日間、北九州市立総合体育館で開催される。
日本で男子アジア選手権が開催されるのは2021年大会以来。今回はアジア王者を決めるだけでなく、優勝チームにLA28出場権が与えられる重要な大会となる。
予選ラウンドは各チーム3試合。全12チームの成績を比較し、総合順位の上位8チームが準々決勝へ進出する。日本は予選から5連勝で、決勝進出を決めた。
優勝すればLA28出場決定
LA28の男女バレーボールには、それぞれ12チームが出場する。
開催国アメリカには男女各1枠が与えられ、残る11枠は2026年大陸選手権、2027年世界選手権、2028年の世界ランキングによって決まる。
| 出場ルート | 出場枠 |
|---|---|
| 開催国アメリカ | 1 |
| 2026年の各大陸選手権 | 5 |
| 2027年世界選手権 | 3 |
| 2028年世界ランキング | 3 |
| 合計 | 12 |

2026年には、アジア、ヨーロッパ、南米、北中米、アフリカの各大陸選手権で、それぞれ最上位となったチームに出場権が与えられる。
アジアに割り当てられた最初の1枠を争うのが、今回のアジア選手権だ。
日本がここで優勝すれば、2027年世界選手権や2028年のランキングによる選考を待たずにLA28行きが決まる。
早い段階でオリンピック出場権を獲得できれば、今後の代表活動では、目の前の予選結果だけでなく、LA28本番から逆算した強化や選手起用に取り組める。
その意味でも、今回のアジア選手権は単なる一つの国際大会ではない。日本代表の今後2年間を左右する重要な戦いになる。
LA28バレーボール出場資格|Volleyball World
(9/13追記)
日本は決勝進出により、2027年FIVB男子ワールドカップの出場権を獲得した。
ただし、LA28出場権はまだ決まっていない。オリンピックへの切符を獲得するには、決勝でイランに勝って優勝する必要がある。
アジア選手権2026男子|組み合わせ
12チームは、4チームずつ3つのプールに分かれて予選ラウンドを戦う。
世界ランキングは2026年9月2日時点。
| プール | チーム | 世界ランキング |
|---|---|---|
| A | 日本 | 6位 |
| A | オーストラリア | 49位 |
| A | バーレーン | 44位 |
| A | オマーン | 64位 |
| B | イラン | 19位 |
| B | 中国 | 37位 |
| B | インド | 46位 |
| B | ニュージーランド | 138位 |
| C | カタール | 24位 |
| C | 韓国 | 26位 |
| C | 台湾 | 58位 |
| C | タイ | 62位 |

日本はPOOL Aを3戦全勝で終え、首位通過を決めた。
各プールの最終順位は、POOL Aが日本、オーストラリア、バーレーン、オマーン。POOL Bがイラン、中国、インド、ニュージーランド。POOL Cがタイ、韓国、台湾、カタールとなった。
準々決勝に進んだのは、日本、イラン、タイ、韓国、中国、オーストラリア、台湾、インドの8チーム。日本は総合1位、準々決勝で対戦したインドは総合8位となった。
男子日本代表の試合日程
予選ラウンド
| 日付 | 試合開始 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|---|
| 9月4日(金) | 19:30 | 日本 vs オマーン | 〇 3-1 |
| 9月6日(日) | 19:30 | 日本 vs バーレーン | 〇 3-0 |
| 9月8日(火) | 19:30 | 日本 vs オーストラリア | ○ 3-0 |

日本は予選ラウンドを3戦全勝で終え、POOL A首位通過を決めた。
| 成績 | 勝点 | 獲得セット | 失セット |
|---|---|---|---|
| 3勝0敗 | 9 | 9 | 1 |
初戦のオマーン戦は第3セットを20-25で落としたものの、第4セットを25-9で奪い返して3-1で勝利。
続くバーレーン戦では25-15、25-15、25-23。予選最終戦のオーストラリア戦も25-20、25-13、25-21で制し、2試合連続のストレート勝利となった。
日本は予選ラウンド総合1位で準々決勝へ進出。その後、インドと韓国をいずれも3-0で破り、決勝へ勝ち上がった。
決勝ラウンド
| 日付 | ラウンド | 日本の対戦相手 | 結果・開始時刻 |
|---|---|---|---|
| 9月11日(金) | 準々決勝 | インド | ○ 3-0 |
| 9月12日(土) | 準決勝 | 韓国 | ○ 3-0 |
| 9月13日(日) | 決勝 | イラン | 19:30開始 |
日本は準々決勝でインドに25-17、25-15、25-19。準決勝では韓国に25-13、25-11、25-14で勝利した。
決勝は9月13日(日)19:30開始。イランに勝てば、アジア選手権の優勝とLA28出場権を獲得する。
なお、同日15:30からは韓国対オーストラリアの3位決定戦が行われる。
予選ラウンド最終順位|日本が総合1位通過
9月9日に予選ラウンドの全試合が終了し、総合順位が確定した。
| 総合順位 | チーム | 勝敗 | 勝点 | 獲得–失セット |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 日本 | 3勝0敗 | 9 | 9–1 |
| 2 | イラン | 3勝0敗 | 9 | 9–1 |
| 3 | タイ | 3勝0敗 | 7 | 9–4 |
| 4 | 韓国 | 2勝1敗 | 7 | 8–4 |
| 5 | 中国 | 2勝1敗 | 6 | 7–3 |
| 6 | オーストラリア | 2勝1敗 | 6 | 6–3 |
| 7 | 台湾 | 1勝2敗 | 4 | 6–6 |
| 8 | インド | 1勝2敗 | 3 | 3–6 |
| 9 | バーレーン | 1勝2敗 | 3 | 3–6 |
| 10 | オマーン | 0勝3敗 | 0 | 1–9 |
| 11 | カタール | 0勝3敗 | 0 | 0–9 |
| 12 | ニュージーランド | 0勝3敗 | 0 | 0–9 |
※予選ラウンド終了時点。上位8チームが準々決勝へ進出。大会全体の最終順位ではありません。
日本とイランは、3勝0敗、勝点9、セット率9.000で並んだ。差がついたのは、総得点を総失点で割った「得点率」だ。
日本は245得点・172失点で1.424。イランは251得点・206失点で1.218となり、日本が総合1位となった。
予選ラウンドの順位決定方法
予選ラウンドでは、各チームが同じプールの3チームと1回ずつ対戦する。
順位は次の順番で決定される。
- 勝利数
- 勝点
- セット率
- 得点率
最優先されるのは「勝点」ではなく「勝利数」だ。
同じ勝利数のチームが並んだ場合に、勝点、セット率、得点率の順で比較される。
日本は3勝0敗、勝点9、セット9-1でPOOL A首位となった。
ただし、この「POOL A首位」と、準々決勝の組み合わせに使われる「予選ラウンド総合順位」は異なる。
総合順位はPOOL A、B、Cの全12チームを同じ基準で比較して決定する。
勝点の配分
| 試合結果 | 勝者 | 敗者 |
|---|---|---|
| 3-0/3-1 | 3点 | 0点 |
| 3-2 | 2点 | 1点 |
フルセットでは、勝利チームが2点、敗戦チームにも1点が与えられる。
ただし、順位決定では勝利数が最優先される。そのため、理論上は「2勝・勝点4」のチームが「1勝・勝点5」のチームより上位になることもある。
今大会では全12チームの成績を比較して総合順位を決めるため、勝敗だけでなく、セット率や得点率も準々決勝の組み合わせに影響する可能性がある。
決勝ラウンドの組み合わせ・結果|決勝は日本対イラン
決勝に進んだのは、日本とイラン。準決勝では日本が韓国に3-0、イランがオーストラリアに3-1で勝利した。
準々決勝
| 日付 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 9月10日(木) | タイ vs オーストラリア | 0-3 |
| 9月10日(木) | 韓国 vs 中国 | 3-1 |
| 9月11日(金) | イラン vs 台湾 | 3-1 |
| 9月11日(金) | 日本 vs インド | 3-0 |
準決勝
| 日付 | 対戦カード | 結果 |
|---|---|---|
| 9月12日(土) | イラン vs オーストラリア | 3-1 |
| 9月12日(土) | 日本 vs 韓国 | 3-0 |
決勝・3位決定戦
| 日付 | ラウンド | 対戦カード | 試合開始 |
|---|---|---|---|
| 9月13日(日) | 3位決定戦 | 韓国 vs オーストラリア | 15:30 |
| 9月13日(日) | 決勝 | 日本 vs イラン | 19:30 |
※時刻はすべて日本時間。
日本はインド、韓国との2試合でセットを落とさず、決勝へ進んだ。優勝とLA28出場権まで、残るはイランとの一戦となる。

テレビ放送・インターネット配信
決勝・日本対イランは、9月13日(日)19:30開始。
フジテレビ系列では19:00〜20:54に放送予定で、TVer・FODでも日本戦が配信される。
| 視聴方法 | 決勝の放送・配信 |
|---|---|
| フジテレビ系列 | 9月13日(日)19:00〜20:54放送予定 |
| TVer | 日本戦を配信 |
| FOD | 日本戦を配信 |
| VBTV | 大会のライブ・オンデマンド配信 |
19:00は放送開始、19:30は試合開始の時刻となる。
放送・配信予定や視聴条件は、各サービスの最新情報も確認してほしい。
フジテレビ大会公式ページ
VBTV配信案内|Volleyball World
男子日本代表|アジア選手権2026出場メンバー
9月3日、アジア選手権に出場する男子日本代表14人が正式発表された。
キャプテンの石川祐希をはじめ、髙橋藍、西田有志、小野寺太志、山本智大らVNLを戦った主力が選出。一方、セッターには深津英臣と、2026年度に初めて男子日本代表へ選出されBチームで活動してきた河東祐大が入った。
| # | 選手 | POS | 身長 | 所属 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 西田有志 | OP | 186cm | 大阪ブルテオン |
| 2 | 小野寺太志 | MB | 202cm | サントリーサンバーズ大阪 |
| 3 | 深津英臣 | S | 181cm | ウルフドッグス名古屋 |
| 4 | 宮浦健人 | OP | 190cm | ウルフドッグス名古屋 |
| 5 | 大塚達宣 | OH | 195cm | パワーバレー・ミラノ |
| 6 | 山内晶大 | MB | 204cm | 大阪ブルテオン |
| 9 | 河東祐大 | S | 175cm | ジェイテクトSTINGS愛知 |
| 11 | 富田将馬 | OH | 190cm | 大阪ブルテオン |
| 12 | 髙橋藍 | OH | 188cm | ボクダンカ・LUK・ルブリン |
| 13 | 小川智大 | L | 176cm | ボクダンカ・LUK・ルブリン |
| 14 | 石川祐希 | OH | 192cm | ジラート・バンク・アンカラ |
| 17 | 西本圭吾 | MB | 188cm | 広島サンダーズ |
| 20 | 山本智大 | L | 171cm | 大阪ブルテオン |
| 23 | エバデダン ラリー | MB | 195cm | 大阪ブルテオン |
監督:ロラン・ティリ
ポジション別では、OH4人、OP2人、MB4人、S2人、L2人という構成。VNLで戦ってきた主力を軸としながら、セッターの河東祐大など新しい選択肢も加えた14人で、LA28出場権を懸けた戦いに臨む。

男子日本代表|6つの注目ポイント
1.VNL12戦全勝の先にあるアジア選手権
日本はVNL2026予選ラウンドを12戦全勝で首位通過した。
歴史的な結果だったが、キャプテンの石川祐希が見ていたのは、VNLだけではない。
石川はVNL期間中から、その先に控えるアジア選手権の存在を意識し、コンディションとプレーの精度を整えてきた。VNLを一つの到達点ではなく、LA28出場権を懸けたアジア選手権まで続くシーズンの過程として捉えていたことがうかがえる。
けがから復帰したブラジルとの親善試合でも、石川は攻守で存在感を示した。
試合後には、敗れたものの内容は悪くなかったと振り返り、アジア選手権へ向けてさらに精度を高めたいと話した。さらに「必ず勝ってLAの切符を獲得する」と、今大会に懸ける強い意思も示している。
VNLで積み上げた12勝を、本当に必要な最後の1勝へつなげられるか。
キャプテン石川にとっても、日本代表にとっても、アジア選手権は2026年シーズン最大の目標となる。
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2.西田有志と宮浦健人|数字だけでは見えない2人の役割
日本には、西田有志と宮浦健人という2人の左利きオポジットがいる。
VNL2026では、西田が142得点、宮浦が128得点を記録した。
| 選手 | 総得点 | アタック | 打数 | アタック決定率 | ブロック | サーブ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 西田有志 | 142 | 122 | 268 | 45.52% | 10 | 10 |
| 宮浦健人 | 128 | 122 | 221 | 55.20% | 3 | 3 |

アタック得点はともに122だったが、その数字が生まれた背景は同じではない。
西田は先発として長い時間コートに立ち、相手の対策を受けながら多くのボールを託された。サーブとブロックでも各10得点を記録し、試合全体を通して日本の得点を支えた。
一方の宮浦は、ローテーションや相手ブロックとのマッチアップを踏まえ、日本の攻撃力を高めたい場面で起用されるケースが多かった。
宮浦のアタック決定率55.20%は高い数字だが、西田と単純に比較して「宮浦のほうが決定力に優れていた」と結論づけることはできない。
先発として試合全体を背負う西田と、攻撃面で流れを変えることを期待される宮浦では、コートに入る状況と求められる役割が異なるからだ。
| 選手 | 主な役割 |
|---|---|
| 西田有志 | 先発として試合全体の得点を支え、サーブとブロックでも貢献 |
| 宮浦健人 | ローテーションや相手との相性を踏まえ、攻撃力を上げたい局面で起用 |
| 強力なOPを2人持つ価値 | 試合中にライト側の出力と攻撃のリズムを変えられる |
ブラジルとの親善試合でも、西田が先発し、宮浦は途中出場から強烈な一撃を決めた。
アジア選手権で注目したいのは、どちらが先発するかだけではない。
西田が試合を作り、宮浦が途中から攻撃の出力を引き上げる形や、相手のブロック配置に応じて起用を切り替える形も考えられる。
2人は同じポジションを争うライバルであると同時に、日本が試合中に攻撃の性質を変えるための異なる選択肢でもある。
初戦のオマーン戦では、西田が第4セットにネット際で交錯し、宮浦と交代した。その後、西田はバーレーン戦、オーストラリア戦にも出場している。
オーストラリア戦ではアタック17本中14本を決め、決定率82.4%。サービスエース2本を加え、16得点を記録した。
一方、宮浦はバーレーン戦で途中出場から9得点。オーストラリア戦でも最後の得点を決めた。
先発の西田が得点を重ね、途中から入る宮浦も役割を果たす。予選3試合では、2人のオポジットを擁する日本の厚みが表れた。
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3.石川・髙橋を支える大塚達宣と富田将馬
OHは石川祐希、髙橋藍、大塚達宣、富田将馬の4人となった。
軸になるのは石川と髙橋。ただし、10日間の大会を最後まで勝ち抜くには、2人だけに攻撃とレセプションの負担を集中させないことも重要になる。
大塚は攻守のバランス、富田はレセプションを含む安定したプレーが持ち味。予選最終戦のオーストラリア戦では、第3セットに石川をスタートから外し、大塚を起用した。
大塚はアタック6本中4本を決め、決定率66.7%。レセプションやディグに加え、自らパスを返してからパイプ攻撃に入るなど、攻守で役割を果たした。
富田も予選を通じてリリーフサーバーとして起用され、短い出場時間の中でチームを支えた。
石川と髙橋が引っ張り、必要な場面では大塚と富田が力を発揮する。決勝トーナメントでも、このOH4人の総合力が重要になる。
「石川+髙橋」の強さだけではなく、OH4人で大会をどう戦うか。
そこには、短期決戦を勝ち抜く現在の日本の選手層が表れる。
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4.深津英臣×河東祐大|日本の攻撃を託された2人
セッターは深津英臣と河東祐大の2人となった。
36歳の深津は豊富な経験を持ち、今年代表へ復帰。一方の河東は2026年度に初めて男子日本代表へ選出され、Bチームで活動してきたセッターだ。
LA28出場権が懸かる大会で、日本はこの2人に攻撃の組み立てを託す。
注目したいのは、単純なトスの精度だけではない。
- 石川・髙橋とのテンポ
- 西田・宮浦へのライト攻撃
- 小野寺・山内らミドルの使用頻度
- レセプションが乱れた場面の組み立て
- 2人の交代によって攻撃のリズムを変えられるか
VNLから続く日本の多彩な攻撃を、深津と河東がどのように動かしていくのか。
このセッター2人体制は、今大会で最も注目したいポイントの一つだ。
(9/5 追記)
初戦は深津が先発。河東も第2セット途中からコートに入り、A代表デビューを果たした。
最初のセットアップで髙橋へのパイプを選ぶと、小野寺太志のクイック、宮浦のライトへと配球。崩れたボールからワンハンドで小野寺の得点を引き出す場面もあった。
公式スタッツの数字は大きくなかったが、初めての代表のコートでも攻撃的な選択を見せたことは、今後の大会を戦ううえで意味のある一歩となった。
5.リベロ2人体制|山本智大と小川智大
日本はリベロに山本智大と小川智大の2人を登録している。
オマーン戦では山本がチーム最多の11ディグを記録。バーレーン戦では小川が先発し、オーストラリア戦では山本がチーム最多の7ディグを記録した。
山本はディグだけでなく、二段トスから攻撃につなげる場面でもチームを支えた。ボールを落とさず、拾った先で得点を生み出すことが、日本の多彩な攻撃を支えている。
決勝トーナメントでも、山本と小川が支える守備と、そこからの切り返しに注目したい。
6.高さのあるアジア勢にどう対抗するか
世界ランキングでは、日本がアジア勢の最上位に立つ。
一方で、イラン、中国、カタールなどは高さとサーブ力を持ち、日本にとって簡単な相手ではない。
日本が優勝するには、ブロックによる一発得点だけでなく、ワンタッチから攻撃を作り直すことが重要になる。
- サーブで相手の攻撃枚数を減らす
- ブロックタッチからディグへつなげる
- 切り返しを石川と髙橋だけに集中させない
- ラリー中もミドルとライトを使う
- 相手の高いブロックに対して攻撃の幅を保つ
- レセプションが乱れた場面でもハイボールを決め切る
VNLで増えた攻撃の選択肢と選手層を、アジア勢の高さに対してどう機能させるか。
日本が積み上げてきた武器を、アジア制覇へ結びつけるためのポイントになる。
決勝の相手・イラン|サーブと複数の得点源にどう対抗するか
決勝の相手はイランだ。
準々決勝で台湾、準決勝でオーストラリアをいずれも3-1で下して勝ち上がってきた。
準決勝では、アウトサイドヒッターのポリヤ・ハンザデとオポジットのアリ・ハジプールが、それぞれ20得点。モルテザ・シャリフィも13得点を挙げた。ハンザデとシャリフィは、それぞれ3本のサービスエースを記録している。
日本としては、まずイランのサーブに対して攻撃の選択肢を保ちたい。レセプションが乱れた場面でも、二段トスの質とアタッカーの判断で得点につなげられるかが注目点になる。
一方、日本のサーブから相手を崩せれば、ブロックとディグを組み合わせて切り返す形を作れる。
韓国戦で機能した守備から攻撃へのつながりを、イランとの決勝でも発揮できるか。複数の得点源を持つ相手に対し、日本も中央、両サイド、バックアタックを使い分けながら戦いたい。
アジア選手権2026男子|試合結果
| 日付 | ラウンド | 対戦相手 | 結果 | セットスコア |
|---|---|---|---|---|
| 9月4日 | 予選 | オマーン | ○ 3-1 | 25-18、25-13、20-25、25-9 |
| 9月6日 | 予選 | バーレーン | ○ 3-0 | 25-15、25-15、25-23 |
| 9月8日 | 予選 | オーストラリア | ○ 3-0 | 25-20、25-13、25-21 |
| 9月11日 | 準々決勝 | インド | ○ 3-0 | 25-17、25-15、25-19 |
| 9月12日 | 準決勝 | 韓国 | ○ 3-0 | 25-13、25-11、25-14 |
| 9月13日 | 決勝 | イラン | 試合前 | 19:30開始 |
準決勝終了時点で、日本は5勝0敗。獲得15セット・失1セットで、バーレーン戦から4試合連続のストレート勝利となった。
予選3連勝|初戦の課題を、二つのストレート勝利へ
日本の予選ラウンドは、オマーン戦の3-1から始まった。
石川祐希と髙橋藍がともに19得点を挙げ、サーブでは2人で計10本のエース。河東祐大のA代表デビューを含め、途中出場の選手も役割を果たした。
一方、第3セットは20-25。
オマーンの多彩な攻撃とブロックに苦しみ、今大会最初のセットを失った。
その課題を持って臨んだバーレーン戦では、25-15、25-15、25-23のストレート勝利。第3セットは競り合いながらも、最後までセットを渡さず勝ち切った。
そして、POOL A首位を懸けたオーストラリア戦も3-0。
西田有志が16得点、髙橋藍が13得点。髙橋は5本のサービスエース、小野寺太志は4本のブロックを記録した。
高さを持つオーストラリアに対し、日本はブロックで7-4と上回った。第3セットでは一時逆転を許しながらも、終盤に再び主導権を奪い、ストレートで試合を締めくくった。
初戦で一つのセットを失い、そこから2試合連続の3-0。
課題を次の試合へつなげながら、日本は3連勝で決勝トーナメントへ進む。
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準々決勝・インド戦|髙橋と石川のサーブが流れを変えた
インドとの準々決勝は3-0で勝利した。
髙橋藍が4本のサービスエースを含む14得点。第2セットは髙橋のサーブターンで1-1から8-1と突き放し、第3セットも12-13から石川祐希のサーブを起点に19-13へと流れを変えた。
エバデダン・ラリーは4ブロック。小川智大は8ディグを記録し、守備だけでなくトスでも攻撃を支えた。
相手のブロックに捕まる場面があっても、拾ってつなぎ、もう一度攻撃する。日本はサーブとラリー中の連係で主導権を握り、準決勝へ進んだ。
インド戦レビュー|髙橋藍4エース、石川祐希が流れを変えた準々決勝
準決勝・韓国戦|サーブ、ブロック、ディグがつながった
韓国との準決勝は25-13、25-11、25-14。3セットを通して相手に20点を許さず、3-0で決勝進出を決めた。
石川祐希が15得点、髙橋藍が14得点、西田有志が10得点。チームで10本のサービスエースを記録し、アタック得点でも43-19と上回った。
その土台にあったのが、サーブからブロック、ディグ、切り返しへと続く連係だ。西田は両チーム最多の8ディグを記録。セッター以外の選手もトスを上げ、次の攻撃を成立させていた。
第3セットは1-5と先行されたが、サーブから立て直して逆転。終盤は途中出場の選手も役割を果たし、最後は富田将馬が得点を決めた。
韓国戦レビュー|石川祐希15得点、10本のエース。「全部がつながった」準決勝
まとめ|イランに勝てば、LA28へ

日本は予選から5連勝で、アジア選手権の決勝へ進んだ。
インド戦では、髙橋藍と石川祐希のサーブが流れを変えた。韓国戦では、サーブ、ブロック、ディグ、トス、攻撃がつながり、途中出場の選手まで役割を果たした。
主力が得点を重ねるだけでなく、誰かが拾い、別の誰かが上げ、次の選手が決める。決勝ラウンドの2試合には、日本が積み上げてきたチームの強さが表れていた。
残る相手はイラン。
9月13日(日)19:30、北九州市立総合体育館で決勝が始まる。フジテレビ系列の放送は19:00から。
勝てば、アジアの頂点へ。
そして、LA28へ。
VB Insightでは、決勝も公式スタッツと実際の試合内容の両面から振り返っていく。
※9月13日更新:準決勝までの結果と、決勝・日本対イランの試合開始時刻、放送予定を反映しました。


