2026年8月25日、男子バレー日本代表は、ブラジルとの親善試合に臨み、セットカウント1-3で敗れました。
日本 1-3 ブラジル
23-25
25-20
19-25
26-28
結果だけを見ればブラジルの勝利。
ただ、アジア選手権を控えた日本にとって、この試合は勝敗だけを求めるものではありませんでした。
石川祐希、髙橋藍、西田有志らを中心にスタートしながら、試合途中には宮浦健人、富田将馬、大塚達宣、甲斐優斗らもコートへ。ブラジルの強度を相手に現在地を確かめながら、複数の選手を試す一戦となりました。
試合後の選手たちの言葉からも、視線はすでに次のアジア選手権へ向いています。
第1セット|23-25、ブラジルの高さと強度を受ける
日本は、西田有志、深津英臣、山内晶大、ラリー、石川祐希、髙橋藍らを中心にスタート。
第1セットからブラジルの高さと強いサーブに対して、日本も大きく崩れずについていきました。
石川のレセプションや山本智大のディグなど、守備から攻撃へつなげる場面も見られ、深津のトスから攻撃を組み立てます。
途中出場した宮浦も強いスパイクを見せました。
一方、終盤になるとブラジルのブロックが存在感を発揮。特に髙橋の攻撃に対して高さのあるブロックを揃えられる場面もあり、日本は最後まで競り合ったものの23-25で第1セットを落としました。
第2セット|25-20、石川を中心に日本が取り返す
第2セットは日本の良さが出ました。
その中心にいたのが石川です。
攻撃だけでなく、レセプションやつなぎでも存在感を見せ、日本のサイドアウトを支えます。
ブラジルの高さとパワーに対して真正面から打ち合うだけではなく、守備から切り返して得点につなげる日本らしい展開も増加。
25-20でセットを奪い、セットカウントを1-1としました。
世界トップクラスのブラジルを相手に、良い形を作れば十分に戦えることを確認できたセットだったと言えそうです。

第3・第4セット|メンバーを動かしながら最後まで競る
第3セットはブラジルが再び主導権を握り、日本は19-25で落とします。
ただし、この試合で重要だったのは勝敗だけではありません。
日本は試合を通してメンバーを動かし、宮浦をはじめ、富田、大塚、甲斐らにも出場機会がありました。
アジア選手権では、同じメンバーだけで大会を戦い抜けるとは限りません。
実際、試合後に深津も「どんなメンバーでも引っ張っていく気持ちでやっていきたい」と話しています。
第4セットは一進一退の展開となり、終盤には髙橋がリリーフサーバーとしてコートへ。
日本も最後までブラジルを追い詰めましたが、デュースの末に26-28。セットカウント1-3で試合終了となりました。
ストレートで押し切られたのではなく、ブラジルから1セットを奪い、第1、第4セットも2点差。
敗戦ではありましたが、大会直前のテストマッチとして確認できたものは少なくなかったように見えます。

選手たちの視線はアジア選手権へ
試合後のインタビューで印象的だったのは、選手たちが今回の敗戦そのものより、アジア選手権へ向けた準備について話していたことです。
髙橋は、アジア選手権前にこうした試合で調整できたことを前向きに捉え、「大事な大会前の大事な親善試合」と振り返りました。
深津も、大会前に良い環境で練習できたことに手応えを口にしています。
そして、
「どんなメンバーでも引っ張っていく気持ちでやっていきたい」
とコメント。
アジア選手権、そしてその先のアジア大会と簡単ではない大会が続くなかで、「自分たちのバレーをやりたい」と次を見据えました。
宮浦は終盤について、
「アグレッシブに攻めることを意識した」
と振り返っています。
今後についても、どのような状況で試合に出るか分からないなか、チームに貢献できるよう準備していきたいという姿勢を示しました。
そして石川も、この日の内容を悲観してはいません。
「今日は負けたが内容も悪くなかった」
と振り返ったうえで、アジア選手権に向けてさらに精度を上げていきたいと話しました。
最後には、
「必ず勝ってLAの切符を獲得するので、楽しみにしていてほしい」
と力強い言葉も残しています。
1-3をどう見るか|ブラジル戦は「敗戦」より現在地を測る一戦
ブラジル戦は1-3。
もちろん勝利には届きませんでした。
ブラジルのサーブやブロック、高さを前に苦しくなる時間帯もありましたし、アジア選手権へ向けてさらに精度を高めたい部分も残っています。
それでも、第2セットを25-20で奪い、第1、第4セットも最後まで競りました。
さらに複数の選手がコートに立ち、それぞれが大会へ向けた感覚を確かめる機会にもなっています。
そして何より、試合後の選手たちの言葉は前向きでした。
この親善試合を「1-3の敗戦」として評価するよりも、世界トップクラスのブラジルを相手に現在地を確認し、アジア選手権へ向けて調整を進めた一戦として見る方が、この試合の位置づけには合っているでしょう。
ここから求められるのは、石川が口にした「精度」をさらに高めること。
ブラジルとの一戦を経て、日本代表はいよいよアジアでの戦いへ向かいます。男子アジア選手権2026の日程・組み合わせ・放送情報・日本代表の戦いについては、大会ガイドでまとめています。


